自己開示と自己呈示
2023年11月14日
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悠 「コミュニケーションを活性化していきましょう。そのためには自己開示していきましょう」という話を会社やセミナーで聞くと思います。
ただ、自己開示の説明はありますが、自己呈示の説明が無い印象を受けます。
「よし、コミュニケーションを増やしていこう!」と思い実践している方で、もしかしたら自己開示より自己呈示が多くなっている方がいるかもしれないなと思い記事を書くことにしました。
自己開示とは
自己開示は「自分の考え方を着飾らずにありのまま伝える」行為です。自身の強みだけではなく、弱みや苦手としていること、悩みを互いに話すことで信頼関係を構築し、円滑なコミュニケーションがとれるようになっていきます。
自己呈示とは
自己呈示は「相手に良い印象を与えるために見せたい自分を演出して伝える」行為です。
大きく以下のような種類があります。
- 取り入り
お世辞をいう、相手に同調する - 自己宣伝
経歴、実績をアピールする - 示範
自己犠牲、ボランティア活動 - 威嚇
怒鳴る、暴力をふるう、不機嫌な態度をとる - 哀願
自分を卑下する、体調の悪さを強調する
自己呈示を上手く活用することで、自身が得をするように相手の考え方や行動に変化を与えられ、仕事を円滑に進められたり評価が上がったりするといったメリットがあります。反面、やりすぎると裏表のある人物と判断されて信用を失うデメリットがあります。
自己開示は自身の弱さをさらけ出すことになりますので、怖いと感じると思います。
弱さを見せるのは怖い、けどコミュニケーションはとらなきゃ!となる方は自己呈示に走りがちと思います。使命感でコミュニケーションを増やそうとする方は特に自己呈示になりがちな印象ですが、自己呈示ばかりになると逆に表面上だけの関わりになり信頼関係を築きづらくなるかもしれません。
最後に
相手に嫌われるかもしれないし、怒られるかもしれないですが、焦らずに一歩踏みだすところから始めてみてはいかがでしょうか?
案外、そんなに簡単には嫌われないものです。